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モルタルの外壁塗装 劣化サインや塗装のメリットを知ろう
- 投稿日:2000年 9月27日
- テーマ:リフォームコラム
モルタルの外壁はどのようにメンテナンスすれば良いのでしょうか。
昨今はサイディング材を使った外壁が普及していますが、
築30年、40年のお住まいでは、モルタルの外壁で吹き付けタイルで仕上げられているケースも多いです。
こちらのページでは、
「ひび割れが目立ってきた」「モルタルの外壁塗装はいくらかかる?」
とお悩みの方にご参考いただける、
モルタルの外壁の特徴や仕上げ方法、外壁塗装の費用などをご紹介します。
目次
モルタル外壁の特徴
モルタルの外壁はセメントや砂、水などを混ぜて作られるモルタルを外壁に使っています。
強度が高く耐久性に優れていて、壁の凸凹を均等に整え、外壁の仕上がりを美しくする効果があります。
しかし、モルタル下地の外壁は長期間にわたって雨風や紫外線にさらされることで、劣化してしまいます。
また、モルタルの外壁は水分を吸収しやすいので、冬場に凍結してひび割れや浮きが起きやすくなります。
そのため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
塗装時は適切な塗料を選ぶことも重要で、外壁の素材や環境に合わせた塗料を選ばなければなりません。
塗装メンテナンスを適切に行うことで、外壁の寿命を延ばし、美しさを保つことができます。
劣化のサイン メンテナンスの目安
モルタル下地の外壁は、劣化すると塗料がはがれたり、ひび割れが生じたりします。具体的にはこのようなサインが見られたら、早めのメンテナンスが必要です。
- ●手に粉が付く チョーキング現象が起きている
- ●苔やカビが発生している
- ●大きな亀裂がある
- ●表面がバラバラと剥がれている
- ●散水すると吸収する
モルタル外壁の塗装メンテナンスは、一般的に5年~10年に1度程度が目安です。
地域や気候条件、建物の使用状況によって異なりますので、定期的に状態を確認しましょう。
外壁塗装をするメリット
モルタルの外壁はサイディング材よりも、早い周期でメンテナンスしなければなりません。
費用はかかりますが、外壁塗装することで以下のメリットがあります。
●外観が美しくなる
●劣化や汚れ、ひび割れを防止できる
●耐久性が向上し、長期間メンテナンスが不要になる
モルタル外壁塗装のメンテナンス方法としては、定期的な洗浄が重要です。
洗浄には、高圧洗浄機を使用することがおすすめです。また、塗膜の劣化やひび割れが見つかった場合は、早めに修繕することが大切です。
塗装専門業者に依頼することで、適切なメンテナンスが行われ、外壁の寿命を延ばすことができます。
モルタル外壁塗装時の注意点
モルタル下地は水分を吸い込みやすく、塗料が膨らんでしまうことがあります。
そのため、塗装前にしっかりと補修することが必要です。
また、耐久性の高い塗料を選ぶことも重要です。
他にも、表面が凹凸になっていることで、塗料のムラや塗り残しが起きやすいといった注意点があります。
塗装はDIYなどで行わず、専門業者に依頼しローラーや刷毛を使って、隅々まで均一に塗ってもらうようにしましょう。
モルタルの外壁ではない場合
ご自宅がこの様な仕上がりではない場合、モルタルの外壁ではなくサイディング材が使用されているかもしれません。
モルタル外壁塗装の施工手順
モルタル外壁塗装は、高圧洗浄、修復・下地調整、下塗り、中塗り、上塗りの4つの工程で構成されています。
高圧洗浄
外壁の汚れを落とします。高圧洗浄機を使って、汚れをしっかりと落とします。
修復・下地調整
外壁の傷や割れを修復します。モルタル下地には、傷や割れがある場合があります。その場合は修復材を使って修復します。
また、汚れや劣化した部分を除去し、表面を整えます。
下塗り
下地を保護するための下地処理剤を塗布します。
中塗り
下塗りと上塗りの間に塗布され、塗膜の密着性や耐久性を高めます。
上塗り
最後に上塗りで仕上げを施します。主に以下3点の仕上げ方法で施工されます。
リシン仕上げ
樹脂やセメント・着色剤などを混ぜたものに石や砂などの細かい素材を加えて、吹き付けることで仕上げる方法です。
安価で工期が短く、通気性・透湿性が高いといった特長があります。
ひび割れやすい薄い塗膜と、汚れがつきやすい凹凸の隙間がデメリットです。
吹き付けタイル仕上げとは
吹き付けタイル仕上げとは、モルタル下地の外壁に吹き付けることでタイルのような風合いを出す方法です。
滑らかな仕上がりになるのが特長で、他の仕上げより比較的汚れにくい性質があります。
また、上塗り塗料で耐用年数が変わります。
スタッコ仕上げとは
スタッコ仕上げとは、モルタル下地に石灰や砂などの素材を混ぜたもので、美しい質感や艶消しが特長です。
専用の吹き付けガンで厚塗り塗材を吹き付けて、石造建築風の凹凸模様を表面に作ります。
塗料の種類
モルタルの外壁には、耐久性や防水性能を重視するために塗料選びが重要です。
一般的には、シリコン系塗料やフッ素樹脂系塗料がおすすめです。モルタルの外壁に合う塗料は、次のようなものがあります。
●シリコン系塗料:耐久性や防水性に優れ、汚れにくい
●ウレタン系塗料:弾力性や耐衝撃性に優れ、ひび割れにくい
●フッ素系塗料:耐候性や耐汚染性に優れ、色あせにくい
塗料の種類によって、価格や施工方法も異なります。自分の予算や希望に合わせて、適切な塗料を選ぶことが大切です。
モルタル外壁塗装の費用と工期
モルタルの外壁は、塗装メンテナンスを定期的に行うことで美しい状態を保つことができます。
塗装の費用は塗料の種類や面積、工事内容によって異なりますが、平均的な費用は約3,000円~6,000円/平米程度です。
工期は天候や工事内容によって異なりますが、一般的には約2週間から3週間程度となります。
部分的な補修
ひび割れだけ補修
見た目が気になる場合は、小さなひび割れ程度でも補修してしまいたいですよね。
ひび割れ周りの汚れを落とし、補修材を充填、ヘラで補修材を平らにして、固まったら補修完了です。
補修箇所のサイズによりますが、1カ所あたり約10,000~30,000円ほどになります。
塗膜の浮きや剥がれの補修
モルタル外壁の塗膜が剥がれたり浮いたりした箇所は、塗装や左官補修で直します。
汚れを落として砂骨ローラーで下塗り材を塗り、上塗りをして完成です。場合によっては、モルタルを造り直すこともあります。
この様な部分補修は応急処置であり、補修だけでは劣化が止まりません。
補修だけでは根本的な解決にならず、別の場所も劣化してしまいます。劣化を防ぎ長持ちさせるには、外壁全体の塗装が必要です。
モルタルの外壁塗装ポイントをご紹介しました。気に入ったデザインや美観を保つためには、定期的なメンテナンスが重要です。
劣化や塗膜の剥がれ、防水性の劣化を放置することで、お住まいの内部にまで悪影響を及ぼします。
劣化サインが出ている、モルタル外壁のメンテナンスを10年以上行っていないという方は、ぜひ潮来大工 石田工務店へご相談ください。
お得に外壁塗装が可能なリフォームメニューもご用意しています。ぜひご覧ください!
【ベランダの防水工事】劣化の目安、工事の種類と相場
- 投稿日:2000年 9月24日
- テーマ:リフォームコラム
ベランダの防水工事とは、ベランダの床面や壁面に防水層を設けて、水の侵入を防ぐ工事のことを指します。
ベランダは常に雨風にさらされるため、劣化を放置していると水が建物内部に浸透し、構造材の腐食やカビの発生、さらには建物全体の劣化を引き起こす可能性があります。
防水工事は建物の寿命を延ばし、住環境を健全に保つために欠かせないメンテナンスです。
防水工事には、さまざまな材料と工法が存在します。
例えば、FRP防水、ウレタン防水、塗膜防水などがあり、それぞれの方法には特有のメリットとデメリットがあります。
ベランダの構造や使用状況、予算などに応じて適切なものを選ぶことが重要です。
こちらの記事では、ベランダの防水の目的や防水工事の種類、劣化の目安など基本的な情報をご紹介します。
ぜひ参考にされてみてください。
ベランダの防水工事とは
工事の必要性と目的
長年強い直射日光や雨風を受けて劣化すると、ベランダの構造材に水分が浸透し、内部の劣化や腐食、さらにはカビの発生などを引き起こすことがあります。
これにより、建物全体の耐久性が低下し、大規模な修繕が必要となるリスクが高まります。
防水工事の主な目的は、これらのリスクを未然に防ぎ、建物の健全な状態を保つことにあります。
具体的には、防水層を施すことで水分の侵入を防ぎ、ベランダの表面や内部構造を保護します。
防水工事は住環境の快適性を維持するためにも重要です。
特にマンションやアパートなどの集合住宅では、上階のベランダからの水漏れが下階の住戸に影響を及ぼすケースもあります。
防水工事を適切に行うことで、こうしたトラブルを回避し、住民間のトラブルや不快感を未然に防ぐことができます。
さらに、防水工事は美観の維持にも寄与します。
防水工事により、表面のひび割れや色褪せを防ぎ、美しい状態を保つことができます。
ベランダの防水工事は建物の耐久性向上、修繕コスト削減、住環境の快適性維持、美観の保護など多岐にわたるメリットをもたらします。
そのため、定期的な点検と適切な防水工事の実施が不可欠です。
ベランダ防水工事の種類
FRP防水とは
FRP防水とは、Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)を素材とした防水工法です。
この工法は、ベランダやバルコニーの防水工事において非常に一般的で、耐久性や防水性能に優れています。
FRP防水は、ガラス繊維と樹脂を組み合わせて強固な防水層を形成するため、ひび割れや摩耗に対して非常に強い特性があります。
また、軽量でありながら硬度が高いので、歩行や家具の設置による損傷リスクも低減されます。
施工工程は、まず下地をきれいに清掃し、プライマーを塗布して接着力を高めます。
次に、ガラスマットを敷き、その上にポリエステル樹脂を塗り重ねていきます。
この過程を数回繰り返すことで、強固な防水層が完成します。
最後に、トップコートを施すことで、耐久性と美観を向上させます。
このトップコートは、紫外線や酸性雨などの外的要因から防水層を守る役割も果たします。
FRP防水のメリットとしては、長期間にわたり安定した防水性能を維持できる点が挙げられます。
一般的には、10年以上の耐用年数が期待でき、メンテナンスの頻度も他の防水工法に比べて少なくて済みます。
また、施工期間も比較的短く、数日で完了することが多いので、居住者への影響も最小限に抑えられます。
しかし、FRP防水にはデメリットも存在します。
施工には高度な技術が必要で、専門の業者による施工が求められます。
さらに、初期費用が他の防水工法に比べて高めである点も考慮する必要があります。
このため、コストパフォーマンスを重視する場合は、ウレタン防水や塗膜防水と比較検討することが重要です。
ウレタン防水とは
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布し、固まることで防水層を形成するものです。
その特性から、複雑な形状や細かな部分にも対応できるため、施工が難しい場所でも効果的に防水処理を行うことができます。
ウレタン防水の最大の特徴は、その柔軟性と伸縮性です。
気温の変化や構造物の動きに対して追従しやすく、ひび割れや剥離が起こりにくいため、長期間にわたって安定した防水効果を発揮します。
また、ウレタン防水は塗り重ねが容易であるため、メンテナンスや再施工も比較的簡単に行うことができます。
この点で、定期的なメンテナンスを考慮した際にも非常に優れた選択肢と言えるでしょう。
施工方法に関しては、まず下地処理を行い、下地をしっかりと清掃し、プライマーを塗布します。
次に、液体状のウレタン樹脂をローラーや刷毛を使って均一に塗布し、乾燥させます。
この工程を数回繰り返すことで、所定の厚さの防水層が形成されます。
最後にトップコートを施すことで、紫外線や外部からの摩耗から防水層を保護します。
ウレタン防水のデメリットとしては、施工時の天候に影響を受けやすい点が挙げられます。
特に雨天時や湿度の高い日には、乾燥が不十分となり施工不良が発生する可能性があります。
そのため、施工時期の選定や施工環境の管理が重要です。
塗膜防水とは
塗膜防水とは、防水材を液状で塗布し、乾燥後に薄い膜状の防水層を形成する工法です。
この方法は、ベランダだけでなく屋上やバルコニーなど、平面や傾斜のある場所にも広く用いられています。
塗布する防水材にはウレタン樹脂やアクリル樹脂、エポキシ樹脂などがあり、それぞれ特性や耐久性が異なるため、用途や環境に応じて適切な材料を選ぶことが重要です。
塗膜防水も高い柔軟性と密着性があります。
液状の防水材を塗布することで、複雑な形状や細かな部分にも均一に防水層を形成することができます。
これにより、ひび割れや隙間が生じにくく、耐久性が高まります。
また、塗膜防水は施工が比較的簡単で、専門的な技術や高価な設備を必要としないため、コストパフォーマンスにも優れています。
塗膜防水はメンテナンスも比較的容易です。劣化や損傷が見られた場合でも、部分的な補修が可能であり、大規模な工事を必要としないことが多いです。
ただし、防水層が薄い場合や施工不良がある場合には、早期に劣化が進行することもあるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。
塗膜防水のデメリットとしては、紫外線や風雨にさらされることで経年劣化が進行しやすい点が挙げられます。
そのため、長期間にわたって防水性能を維持するためには、適切な保護材の塗布や上部仕上げ材の設置が推奨されます。
塗膜防水は、その柔軟性と施工の容易さから、多くの場面で利用される優れた防水工法ですが、適切な管理とメンテナンスが必要不可欠です。
ベランダの防水性能の劣化症状
ベランダの防水性能が劣化すると、様々な症状が現れます。
これらの兆候を早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。
以下に、代表的な劣化症状を説明します。
ひび割れ
ベランダの表面に細かい亀裂や大きなひびが発生することがあります。
これは、気温の変化や紫外線の影響、長期間の使用による物理的なダメージなどが原因です。
ひび割れが進行すると、水が内部に浸透し、さらなる劣化を引き起こすため、早めの補修が必要です。
水漏れ
防水層が劣化すると、雨水がベランダの下の構造に浸透し、室内への水漏れを引き起こすことがあります。
特に、雨が降った後に天井や壁にシミができる場合は、防水性能が低下しているサインです。
水漏れは建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があるため、迅速な対策が求められます。
色褪せ
紫外線や風雨による影響で、防水材の表面が色褪せてくることが多いです。
これは、見た目の問題だけでなく、防水材自体の劣化を示していることが多いため、放置すると防水機能が低下し、ひび割れや水漏れに繋がる可能性があります。
これらの劣化症状を放置すると、ベランダ防水の機能が著しく低下し、建物全体の耐久性や安全性が損なわれる恐れがあります。
定期的な点検と早めの修繕が、防水性能を維持し、快適な住環境を保つためには不可欠です。
特に、ひび割れや水漏れは早期発見と対処が重要であり、専門業者による点検や診断を受けることをお勧めします。
これにより、大規模な修繕を避け、長期的なコスト削減にも繋がります。
防水工事の費用と相場
防水工事の費用は、使用する材料や工法、工事の規模によって大きく異なります。
例えば、FRP(繊維強化プラスチック)防水の場合、1平方メートルあたりの費用はおおよそ6,000円から12,000円とされています。
一方、ウレタン防水では、1平方メートルあたり4,000円から8,000円程度が一般的な相場です。
塗膜防水は比較的安価で、1平方メートルあたり3,000円から6,000円が目安となります。
ただし、これらの費用は工事業者や地域によっても異なるため、具体的な金額が知りたい方はぜひお気軽に潮来大工 石田工務店までお問い合わせください。