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無機塗料が外壁塗装で選ばれる理由
- 投稿日:2000年 11月20日
- テーマ:リフォームコラム
無機塗料は、外壁塗装の種類の中でもフッ素の耐久性を上回る優れた塗料です。
耐久年数はもちろん、仕上がりの良さにも定評があります。こちらの記事では、
「無機ってよくチラシで見るけど他とどうちがうの?」
「外壁塗装の中でも値段が高いけど何がいいの?」といった疑問点や
特性、メリットとデメリットなどをお伝えし、フッ素塗料との比較もしています。
大手メーカーの日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研のおすすめ商品を紹介しますので、ぜひ、最後までご覧ください。
無機塗料とは?
無機塗料の無機とは、ガラス・鉱石(セラミックやケイ素)などのことをいい、これらを塗料に配合して作られた塗料になります。
外壁に使われる塗料の中でも、一番耐久性があります。
太陽光に含まれる紫外線に分解されないため、外壁の表面が劣化・退化してしまうチョーキング現象(ガードレールを触るとチョークのように白い粉が付くこと)を防ぎます。
さらに、鉱物が含まれるため燃えにくく、藻や苔・カビなどが繁殖しにくい特長があります。
美しい外観を長期間保つことができる、性質を持っている塗料と言えます。
無機と有機の違いとは?
無機という言葉に対になる有機塗料は、シリコン・フッ素・ウレタンなどの外壁塗料になります。
一般的に塗料の主成分となる樹脂は、塗料の耐久性・機能性などの商品グレードや、弾力性や伸縮性などの差を付けています。
有機塗料の樹脂は、石油など炭素をふくむ有機物で作られています。
そのため長期間、太陽の光に含まれる紫外線を浴び続けると、樹脂に含まれる有機物が分解され、劣化の原因になるチョーキング現象が発生してしまいます。
ハイブリッド塗料と呼ばれることも
実は、無機物だけの塗料というのは、密着性・粘着性を持たせることができない難点があります。
ですので外壁塗装で使用されるのは、無機ハイブリッド塗料として有機物が配合されています。
無機塗料のメリット・デメリット
無機塗料のメリットとデメリットについてご紹介します。
耐久性が高く長持ちするメリットだけでなく、デメリットについても情報収集しておきましょう。
無機塗料 メリット
耐久性が高く長持ち!
無機塗料は今回紹介した外壁塗料と比べると、耐久年数は最高の数値になり目安で15年から25年です。
色が変わりにくい
通常外壁塗装された塗料は、太陽光に含まれる紫外線によって劣化し、色あせて白くなっていきます。
そういった点で有機物が少ない無機は、紫外線の耐久力が強く、色が変わりにくい優秀な塗料なのです。
塗装後に長い間美しい艶のある外観を維持してくれることも、他の塗料と比べると大きなメリットとしてあげらます。
カビ・苔から守ります
無機塗料にはカビや苔のエサになる有機物が少ないため、湿気の溜まりやすい場所や、日当たりが悪い場所でもカビや苔が発生しにくくなります。
外壁にカビや苔が発生して悩んでいるという方は、無機塗料をご検討いただくと良いでしょう。
外壁をセルフクリーニングしてくれます
無機塗料には、親水性の機能があります。親水性とは水を馴染ませる性質です。
雨水が外壁についた際、雨水が親水性のおかげで外壁と汚れのすき間に入り込みます。
すると汚れと一緒に流れ落ちてくれて、手を加えることなく自動でキレイになってくれるのです。
また、無機塗料は、静電気の発生を防いでくれるため、ホコリや排気ガスなどの粉塵の吸着を軽減してくれます。
ガラス・鉱石(セラミックやケイ素)などの無機物を主成分としているので、有機塗料に比べると若干燃えにくくなるというメリットもあります。
燃えにくい、不燃性があります
塗料に含まれる無機材は、鉱物ということもあり燃えにくい性質があります。
無機塗料 デメリット
価格・費用が高い
耐久年数が高い分、費用が高くなってしまいます。
無機塗料 価格:目安 3,500〜5,500円/㎡となっています。
ヒビが入りやすくなる
無機塗料でできた塗膜は、有機塗料に比べて硬くヒビ割れを起こしやすくなります。
ガラス・鉱石(セラミックやケイ素)といった無機物が主な成分のため、非常に硬い塗膜となってしまうことが原因になります。
また、外壁自体にヒビが入ってしまうと、塗膜にも亀裂が入ってしまう可能性が高まってしまいます。
もし、現在、振動が伝わりやすい住まいだったり、地震などで亀裂が入りやすくなっている外壁への塗装はおすすめできません。
ツヤが消せない
無機塗料のメリットでもある光沢感なのですが、マットな外壁をご希望される方にはデメリットになります。
つや感を落とすために、添加剤を配合して塗装は可能です。
重ね塗りには不向き
無機塗装の特徴で、補修や2回目以降の塗料の密着を妨げてしまうことがあります。
そのため次に塗装する際は、業者に無機塗料で行った旨をご説明いただく必要があります。
木部には塗れないこともある
無機塗料は木材を塗装すると、ヒビ割れが生じる可能性が非常に高いです。
木材の動きに硬い塗膜が耐えることができず、亀裂が入ってしまうことがあります。
また、塗膜が上手く密着してくれないと、早期の剥がれや膨れの原因となります。
配合率に決まりがない
無機塗料というのは、配合率に決まりがありません。
無機・有機の割合に決まりがないということは、品質において明確ではないということにもなります。
有機物の割合で樹脂がどれだけ含まれるか変わってきます。
数年後に塗膜が劣化してしまいますが、その割合で決まってくると覚えておきましょう。
このような方に、無機塗料をおすすめします!
無機塗料は耐久年数が長く美しい仕上がり、長期的に考えてコストを抑えたい方にはおすすめです。
トータル費用を大幅に削減したい方
2回・3回塗替えを行うことを考えると、トータル費用を大幅に削減できます。
キレイを長く保ちたい方
無機塗料は親水性があるため雨水などでセルフクリーニングしてくれるので、ご自宅の美観を長期間維持してくれます。
何年たっても新築当時に近い美観を保ちたい方は、無機塗料での塗装を検討してみましょう。
コケ・藻・カビが気になる方
ご近所の外壁をチェックして、コケや藻が生えているようでしたら、対策として無機塗料をおすすめいたします。
ご希望やお悩みに当てはまりましたか?
無機塗料は塗料の中でも最も値段高いグレードになり、費用は高くなりますが、塗装のタイミング・現在の環境・長期メンテナンスにおいて重視される方にはメリットを最大に活かせる塗料です。
無機塗料に関して些細な疑問がございましたら、ぜひ潮来大工 石田工務店にお気軽にご相談ください。
フッ素塗料、断熱塗料と無機を比較
無機塗料は、フッ素塗料と比べて若干値段が高いです。(一般的によく使用されるシリコン塗料と比べて2倍近い単価)
価格と耐用年数の他にもフッ素塗料について紹介いたします。
さらに、耐久年数が長い断熱塗料と比較検討していきましょう。
フッ素塗料とは?
フッ素塗料は、東京スカイツリーに使用されるほどの耐久性の高い塗料。
高層ビルなどで使用されてきましたが、最近は戸建住宅の外壁塗装でも使用されるようになり、外壁塗装での評判も良く、汚れにくく、防水性も兼ね備えた高機能な塗料になります。
フッ素塗料のメリット
比較 種類・施工単価(㎡)・耐用年数
フッ素塗料 目安:12年〜20年 目安:3,500〜4,800円/㎡
無機塗料目安:15年〜25年 目安:3,500〜5,500円/㎡
光沢感もつや消しも選べる
フッ素塗料のもう1つの特徴として光沢感が出せることですが、近年は、つや消し塗料も開発されているので、落ち着いたマット感が出せます。
屋根にも最適
屋根は外壁よりも日光を受けやすいため、たくさん紫外線を浴びています。耐候性があり、紫外線に強いフッ素塗料は最適です。
また屋根は、劣化に気付きにくい場所でもあります。
目に見えない場所だからこそ、耐久性の高いフッ素を屋根に採用して安心したい、という考え方もあります。
フッ素塗料のデメリット
重ね塗りには不向き
フッ素の特徴「汚れを寄せつけない」効果があるため、塗り直しや2回目以降の塗料の密着を妨げてしまうことがあります。
断熱塗料とは?
断熱塗料の効果・特徴
断熱塗料は夏の外の暑さを外壁や屋根・屋上から侵入を防ぎ、冬は室内の暖かさを外へ逃しません。
住空間の温度変化をやわらげ、一年を通して冷暖房をつける時間を減らし光熱費を削減してくれる効果が期待できます。
断熱塗料のメリット
比較 種類・施工単価(㎡)・耐用年数
断熱塗料
耐用年数目安:15年〜20年 金額目安:3,500〜4,000円/㎡
無機塗料
耐用年数目安:15年〜25年 金額目安:3,500〜5,500円/㎡
室内の温度を快適にしてくれる!
断熱塗料には夏だけではく、冬でも室内の温度を外へ逃げるのを防いで快適にしてくれるうれしい機能があります。
夏の日差しの影響による室内の温度上昇を抑えてくれたり、冬の時期には暖房で暖めた室温を保つ効果があったりと、季節を問わず快適に過ごせます。
節電効果で家計が助かる!
夏は断熱効果により外からの熱を防いで、冷暖房の温度設定を無理に下げることもなくなり、電気代が節約できます。
防音効果
断熱塗装は、複数のセラミックで隙間なく覆われているため、車や雨などの外からの音と内側からの声や物音など音漏れを防いでくれる効果があります。
一般塗料に比べて表面が厚くなっているため、音を跳ね返して内部からの音漏れを防いでくれます。
結露を防ぐ<
結露には温度変化が関係しています。
冬場、室内と室外の温度差が大きいほど発生しやすくなります。
断熱塗料のデメリット
費用が高い
断熱塗料は、無機塗料と比べると価格設定は安いですが、同じ熱をカットしてくれる遮熱塗料やシリコン塗料に比べて価格が高くなります。
色選びにご注意ください
断熱塗料の色を選ぶ際、明るい色の方が効果があります。
濃い色系は太陽の光をよく吸収するため、より効果を求める方は、明るい色にすることをおすすめします。
また、仕上がり色はツヤ消しが基本になり、光沢のある質感にはならず表面がザラっとしています。
無機塗料の種類とメーカー選び方
外壁塗装 塗料3大メーカーの無機塗料を紹介
今回紹介するメーカーは日本でも有数のトップメーカーです。
カラーシミュレーションや色見本で塗装の発色・光沢などを確認する際に、各社比較も行います。
まずは信頼できる塗料メーカーとして、押さえていただければと思います。
日本ペイント (通称:ニッペ)
日本ペイントは、1881年に創業し日本で初めて塗料製造した老舗塗料メーカーです。130年を超える実績と技術をもつ塗料業界のパイオニアです。
さらに、1962年のシンガポール進出。
日本から塗料を通じて世界へ進出していきます。現在、25カ国と地域に展開するアジアNo.1、そして世界4位の塗料メーカーへと成長を果たしました。
アプラウドシェラスターNEO 外壁 水性
超耐候性・低汚染性が優れた水性2液型無機塗料です。フッ素塗料を超える超高耐候性と、親水性機能による超低汚染性があります。
超高耐候性の塗料の皮膜は、外壁の下地にダメージが伝わりにくくなり、結果として家自体が長持ちするようになります。
エスケー化研
エスケー化研は、1955年大阪にて創業。こちらも日本のみならず、世界を代表する大手塗料メーカーです。
外壁塗装用の塗料の取り扱いが非常に多く、内装用塗料や屋根塗料など、様々なタイプの塗料が豊富に取り扱われています。
建築仕上塗材国内シェアNo.1です。
セラミタイトペイント 外壁 水性
一液タイプの無機高分子を結合材として用いた、水性ツヤ消し塗料になります。
硬く緻密な構造を示す塗膜で、長期にわたり建物を守ってくれます。
耐汚染性・乾燥性・作業性に優れ、安全で取り扱いやすいので職人さんにも嬉しい塗料です。
関西ペイント(通称:カンペ)
関西ペイントは1918年創立。日本ペイントに次ぐ歴史のある老舗塗料メーカーです。
塗料の種類が多く、業務用から家庭用まで、様々な用途に使用できます。
アレスシルクウォール 外壁 水性
水性一液型無機系塗料です。強靭で伸びやすい塗膜を形成し、無機成分を含みながらも微弾性系下塗りや、弾性系下塗りなど幅広く対応できるのが特徴です。
ムキフッソ
ムキフッソは、関西ペイントの技術と研究・開発されました。無機結合技術によって、フッ素樹脂が、さらに汚れに強く、耐久性をアップさせました。
環境面でも従来のフッ素塗料に比べて良くなりました。
下塗り材により、サイディングボードやモルタル、スレートにも対応可能に。油性の外壁塗料は施工中にシンナーの臭いがします。
気になる方は注意が必要ですので、デメリットとして1つの判断材料にしてください。
まとめ
外壁塗装においての無機塗料まとめ
注目度の高い無機塗料についてお伝えしました。いかがでしたでしょうか?
無機塗料の無機は、ツヤのある美しい外壁にしてくれます。
このような方は無機塗料をおすすめ!
●トータル費用を大幅に削減したい方
●キレイを長く保ちたい方
●コケ・藻・カビが気になる方
無機塗料は費用は高くなりますが、タイミング・環境・長期メンテナンスの点で条件が合えば、 メリットを最大に活かせる塗料です。
外壁塗料の選び方や価格・相場などで、わからないことがありましたら、潮来大工 石田工務店にお気軽にご相談ください!
外壁塗装の情報収集している方や塗料選びをされている方にとって、今回の記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
屋根塗装で使われる塗料をご紹介します
- 投稿日:2000年 11月20日
- テーマ:リフォームコラム
屋根塗装をしたいと考えているけど、どのような塗料の種類を選べばいいかわからない・・・という方は多いのではないでしょうか。
屋根塗装は建物の美観や保護に重要な役割を果たしますが、適切な塗料の種類を選択することが成功の鍵となってきます。
こちらの記事では屋根塗装で選ぶべき塗料の種類とポイントについてご紹介します。
失敗しない塗料選びのポイントを押さえて、長期的に美しい屋根を保ちましょう。
目次
屋根塗料の種類
屋根塗装では適切な塗料を選ぶことは非常に重要です。安易な塗料選びをすると、劣化のスピードが速く塗り直しがすぐ来てしまうこともあります。
塗料の特徴やメリット・デメリットを理解することが、適切な塗料選びに繋がりますので、ここからは屋根塗装で使われる一般的な塗料を4点ご紹介します。
代表的な塗料
ウレタン塗料
ウレタン塗料は安価で、伸縮性や密着性に優れているので、細部の塗装に使われるケースがあります。
耐候性が低いので耐久年数が短いというデメリットがあります。
ウレタン塗装の平均耐久年数は8~10年です。
シリコン塗料
シリコン塗料は屋根塗装において広く利用されている塗料の一種です。
汚れにくく、耐久性も優れているので、コストパフォーマンスが良い塗料です。
様々な色味の塗料があるので、選択肢が多い反面、シリコン塗料内のグレードの差もあります。
シリコン塗料の平均耐久年数は10~15年です。
フッ素塗料
フッ素塗料は紫外線や気候の変化に対して優れた耐性を示します。
塗膜が劣化しにくく、長期間にわたって屋根を保護することができるので、特に耐久性を重視する方におすすめです。
また、フッ素塗料は汚れや付着物に対して非常に強い撥水性を持つため、雨水や汚れが塗膜に付着しにくくなり屋根の美観を長期間維持することができます。
一般的な塗料の寿命が10年なのに対し、フッ素塗料は15年~20年程の耐久性が期待できます。
フッ素塗料の平均耐久年数は15~20年です。
無機塗料
無機塗料は有機塗料とは異なり、化学的に安定しているため、耐久性が高く、色褪せしにくいという特徴があります。
また、無機塗料は環境にやさしい塗料として知られています。
無機塗料の成分上、他の塗料と比べて塗膜が固く、ひび割れが起きるケースがあります。
無機塗料の平均耐久年数は20~25年です。
屋根塗装 後悔しない塗料選び
屋根塗料を選ぶ際には、後悔しない選び方が重要です。以下に、ポイントをまとめました。
1.品質と信頼性を重視する
塗料の品質は屋根の保護や耐久性に直結するため、信頼できるメーカーが製造した高品質な塗料を選ぶことが重要です。
製品の耐久年数や耐候性、耐汚染性などの性能情報を確認しましょう。
2.地域の気候条件を考慮する
屋根塗装を行う際に地域の気候条件を考慮することは非常に重要です。
気候条件は塗料の劣化や耐久性に大きな影響を与える要素の一つであり、適切な塗料を選ぶためには地域の気候に合わせた対策を取る必要があります。
高温多湿な地域では塗料が劣化しやすく、カビや藻の発生も問題となるので、このような場合には耐久性や防カビ効果に優れた塗料を選ぶことが重要です。
3.今後のメンテナンス計画で決める
選択する塗料によって何年その効果が持続するのかが異なります。
塗料の価格も重要な要素ですが、単に安い塗料を選ぶだけでなく、耐久性や効果を総合的に見るようにしましょう。
次回の塗装をいつ行うか、今後のメンテナンス計画と費用のバランスを考えて決めるのも1つの手です。
屋根塗装を行う際は、足場設置や高圧洗浄、人件費・諸経費が毎回かかってきます。
その場しのぎで耐用年数が低く安価な塗料を選ぶよりは、寿命の長い塗料で塗装し、長期的に見てお得な選択をされるのが良いでしょう。
4.見積もり内容
屋根塗装を行う際は、事前に見積もり内容をチェックしましょう。
塗装業者によって、施工項目の単価が異なるので、不明瞭な加算がされていないかは必ず確認してください。
安価な見積もりだけに惑わされず、価格と施工内容が正しいか見るようにしましょう。
塗装業者選びはホームページ掲載の施工実績や口コミなども参考にしましょう。
屋根塗装の平均相場
屋根塗装は仕様する塗料の種類によって価格が異なります。
以下では、それぞれの塗料で施工を行った場合の平均相場についてご紹介します。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は塗装面の状態や屋根の形状、塗装する屋根の面積などによって価格が変動することがありますが、1㎡あたり約1,800~2,500円程です。
一般的な2階建て住居(30坪程度)の場合、15万円~20万円の費用となります。
他の塗料と比べて比較的安価といえるでしょう。
初期費用は安く済みますが、他の塗料と比べるとやや耐久性が低いというデメリットがあります。
シリコン塗料
シリコン塗料は、1㎡あたり約2,500円~3,500円前後と言われています。一般的な2階建て住居(30坪程度)の場合、25万円~35万円の費用です。
費用と耐久性のバランスがよく、コストパフォーマンスに優れた商品でしょう。
フッ素塗料
フッ素は、高い耐久性で人気のハイグレード塗料です。
1㎡あたり約4,000〜5,000円と他の塗料と比べ高額ですが、耐久年数が15~20年ほどで、長期間塗り替えが必要ありません。
一般的な2階建て住居(30坪程度)の場合は、40万円~50万円の費用が相場です。
無機塗料
無機塗料は、フッ素よりも高い耐久性を持つため、1㎡あたり4,500円〜5,000円前後と高額となります。
一般的な2階建て住居(30坪程度)の場合、50万円~60万円の費用となります。
他の塗料の方が金額的には安いですが、無機塗料は、高い耐久性を持つため、、何度も塗り替える必要がなく長い目で見るとお得です。
上記の相場は一般的な目安ですので、具体的な価格は現地調査や塗装業者とのご相談で決まります。
屋根塗装工事には、塗料以外にも足場設置費用や下地処理費用などがかかってきますので、他の項目の費用にも注意して塗料を選びましょう。
まとめ
屋根塗装で選ぶべき塗料の種類とポイント、それぞれの費用相場について解説しました。いかがでしたでしょうか。
ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料のそれぞれの特徴やメリットを理解し、耐久性や耐候性に合わせてご自宅に適切な塗料を選ぶことが重要です。
もちろん、ご自宅の屋根の状態に合わせた塗料選びが必要ですので、屋根塗装を行う前は劣化状況をプロに診断してもらうと良いでしょう。
潮来大工 石田工務店は、屋根塗装のご相談を数多くお受けしています。
お住まいの状況に合った塗装プランをご提案いたしますので、屋根の色褪せや苔などの汚れ、メンテナンスについてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。